牧義夫からの一言

牧義夫が毎月お届けする一言コンテンツです。

 

2008年2月20日更新

2008年02月20日の一言

先週はさまざまな「感想」をお寄せ頂き、いい勉強になりました。ありがとうございました。
ところで「理想」と「現実」との間にギャップがある様に、「現実」と「真実」との間にも乖離があるということをご存知ですか?
私たちには、現実を理想に近づけるための不断の努力が求められているのでしょうが、そのためにもまず、真実をしっかりと捉えるところからスタートしなければなりません。過去の歴史から何かを学び取ろうという時にも、「いかなる真実の積み重ねと当時の人々の思いが、時々の現実を作り上げたのか」といった検証が必ず求められなければなりません。
「沖縄の集団自決はあった」「旧日本軍が進駐した近所には慰安所があった」・・・・・これらは紛れもなく歴史上の事実です。しかしここで思考停止してしまったら当時の人々の「思い」や「真実」に近づくことはできません。当事者たちが当時直面した「現実」とは何だったのかという問いに答えることもできないのです。


2008年2月11日更新

2008年02月11日の一言

もう一度「教えて下さい」さんへ

2月3日と6日の「一言」をもう一度よく読んで頂ければご理解頂けると思うのですが、つまり現実に「在日」の方々が置かれた状況をよく理解した上で対処すべき問題を、観念的に処理をしてはならないということ、特に「諸外国と比較して云々」といった理屈には、ある一定の方向へ結論を導こうという意図以外の意味は見出せないということ、です。
法や制度の改正は、全部か一部の人々の利益の為に行われるべきものです。一部の人の利益にすらならないことをどうしてしなければならないのでしょうか?
今は、諸外国との比較よりも、対象となる人々の生の声を聞き、彼らの本当の利益を考えるべき時です。


2008年2月 6日更新

2008年02月06日の一言

「教えて下さい」さんへ

「ヨーロッパ諸国はどのようになっていますか?」とのお尋ねですが、おそらくよくご存知の上で質問されているんだと思います。
一つはっきり言えることは、我が国を取り巻く東アジアとヨーロッパを同じ次元で比較することには、あまり意味が見い出せないということです。
通貨の統合まで為し遂げたヨーロッパ諸国の連帯の背景には、間違いなくキリスト教という宗教上の結び付きがあると思います。
イスラム教国であるトルコ共和国のEU加盟交渉がいまだに先行き不透明であること、つまりはEU側から見ればトルコはあくまでも「域外」の異教国であるという事実を見れば理解し易いと思います。


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